・隙間時間
社会人2日目も無事終了し、研修しか行わないからこその早帰りに幸せを感じたりしています。
ぎゅうぎゅうの満員電車は行きも帰りも避けては通れない苦行です。大学1年生と2年生の頃は乗っていましたが、3年生からは1限の授業がなかったので、2年生ぶりの満員電車です。早く身体が慣れると良いなと思いつつ、ここ2日間は本を読みながら、苦行に堪えています。
読んでいるのは1度既に読んだことのある、養老孟司著の『身体巡礼[ドイツ・オーストリア・チェコ編]』です。
特に埋葬方法や心臓の捉え方など、3ヵ国における死生観を綴った本です。
実に面白いです。文章から優しく、しかし強い養老孟司の芯を感じるし、医学博士ならではの豊富な知識に驚きます。養老孟司は医学だけでなく、文学、昆虫などにも詳しいので、文章にもそれらがたまに登場しますが、研究者というのはかっこいいなと思わされることばかりです。興味を持ち、観察し、自分で調べ、結論を出す。この過程は簡単そうでなかなか出来ませんが、きっと彼にとっては当たり前のことなのでしょう。
特に好きなのは第2章の心臓信仰です。私は卒業論文で胸とheartについて論じていたので、とても興味深く感じましたし、言語の成立にも関係する面白い章でした。
いくつ年を重ねても、探求心を無くさず、活発に過ごしたいものです。養老孟司は緑内障であり白内障であり老眼であり、そして何より御年81歳です!!年齢を理由に諦めていられませんよね。
さぁ、明日も研修です。少しでも仕事を身に付けられますように。頑張ります。