・選ぶ

去年から学習塾の講師のアルバイトをしています。この学習塾は特に勉強が不得意な生徒が通う塾です。講師1人に対し生徒は2人まで。私は中学生の英語と小学生の算数、国語などを担当していました。自分の担当で今回受験を迎えた中学3年生は、7名いました。全員高校進学は決まりました。皆さん頑張ったなと感じています。

 

私自身は中高一貫校であった為、高校受験を経験していません。高校受験に対して前期後期受験がどのように違うのか、倍率、ランクを下げるとは、など色々なことが勉強不足だったと感じています。今回の受験を通して、志望の高校に合格するということがこんなにも厳しいことなのだということを痛感しました。やはり、不合格であったという事には理由があります。毎週の授業で不定詞の用法や助動詞の書き換え、助動詞それぞれの意味、三人称単数形による変化など同じことを繰り返し突っ込んで、分からなければ絶対に覚えるように伝えたけれど覚えてない。基本が甘かったと思います。同じ高校に通いたい中学生がどれだけいて、どのくらいの人数の中戦わなければいけないのか目には見えにくく想像出来ないだろうけど、自分と似てる人はたくさんいて、選ばれることがどれほど難しいということを、生徒に少しでも感じさせていなければいけなかったと思います。それを伝えるのも私の役割のうちだったのだと感じました。後悔しています。

私自身、高校生活は中学校よりも楽しかったです。学年の生徒は代わり映えがないけれど、中学の頃に比べて自由度は高くなったし、勉強に対しても本気になっていったし、つらいことがあっても毎日笑っていました。高校は本当に楽しいところだということは生徒に伝えていたけれど、そこに行く難しさはきっと私も生徒もいまいち分かっていなかった。反省しなければなりません。

 

そして今、私が出来ることは後期を終えても一校も合格を貰えていない生徒を支えることです。人間、不安だったり失敗してしまった時が1番心細くて、助けを必要としているんだと思います。自分の担当の生徒じゃなくても、元気をあげることくらいは私も出来るのではないかと思います。

自分は選ばれる人間だ、ということに悲しみを感じるだけでなく、自分が選びに行ってるのさ!と思えるくらいの強さを持って欲しいし、私も持ちたいです。一緒に強くなろう。