・影響

昨日、大学院の授業を初めて拝聴しました。大学院というと難易度が今より上がるので、私の脳は付いていけるのか不安でしたし、教室に入ると人数が思ったよりも少なく、より不安になりました。しかし、講義を聞いていると私の好きな芥川龍之介や、エドガー・アラン・ポーなどの作家が例に挙がり、意外や意外、すんなりと1時間半集中して拝聴することが出来ました。

この講義には准教授に勧められて出席しました。彼女の講義は、哲学や社会学、文学など様々な分野に及びます。私はどの分野も得意ではないですが興味があるので多く受講してきました。

でもこの准教授の授業が苦手とか、理解が出来ないということで准教授自体を嫌っている友人がちらほら見られます。

確かに哲学や文学は興味がないとつまらないかもしれませんね。でもとても役に立つんです!ということを声を大にして言いたいです(笑)

人生の教訓になるような生き方、思想などたくさんの自分とは違う考えに触れることが出来ます。やはり、誰しもが自分の考えを柔軟に変えることを苦手としていると思います。私が常常思うのは、敵を知って自分をよりよく理解出来るのだということです。自分と反対の意見、または賛成できない事柄を敬遠してばかりでは判断のしようがありませんよね。でも敬遠してばかりですよね。彼女の授業の中で知る思想は賛成出来ないものもあれば、納得出来るものもあります。そこから自分の考えを作り上げることが可能になるんです。これはかなりの強みなのではと思っています。

 

さて、昨日拝聴した院の講義で私に一番響いた言葉は「この世に自分に関係の無いものは一つもない」というものでした。例えば明日の天気予報だったり、遠い国で誰かが生まれたことだったり、帰り道の花が咲いたことだったり、どうでもいい、関係ないと思えることも自分に関係するということです。日々を無意味に考えてしまいがちな私には忘れていた感覚でした。明日雨が降って傘を誰かに貸したことによって一生ものの友情が生まれるかもしれない。今日遠い国で生まれた誰かは数年後私と出会う1人なのかもしれない。全ての可能性がないとは言えない。そう思うと、自分に起こった一つ一つ、良かったことも悪かったことも意味があったように思えてなんだか納得出来る気がします。

 

一つ一つを大切に。たまに投げやりになるのもよし。もしかしたらそれが意味のある行為かもしれないから。