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・ふわふわの敷布団カバー


冬になると、北東に位置する私の部屋は陽が当たらない。それはそれは寒い。冷暖房の為にエアコンは取り付けてあるのだが、ロフトベッドの為、温かい空気が他の部屋よりも部屋の上部に溜まりやすく部屋で勉強する時などは、エアコンを点けていても手がかじかむくらいだ。
そんな冬はもっぱらベッドをいかに温めるかということに、情熱を注ぐ。部屋が寒いんだから、せめて寝る時くらいは!という思いからである。電気毛布を敷布団に乗せて、その上にピンク色をしたふわふわの敷布団カバー、羽毛の掛け布団の下には、父が単身赴任中の仙台でも温かさを実感したという高級な毛布(一昨年母にせがんで買ってもらったものだ)を入れて完成だ。特に気に入っているのがとても肌触りの良いふわふわの敷布団カバーである。どんなにイラついた時や、寝付けない時でもこのカバーの上で寝ると不思議と落ち着くことが出来た。このふわふわは、私を幸せな気持ちにしてくれる。大好きなパンケーキを特大サイズで食べた時、桃を丸かじりした時、食パンが何時もより上手く焼けた時、好きな人が愛用しているボールペンとシャーペンが偶然にも同じだった時と同じようなじんわりとした幸せな気持ちになるのだ。
そんな敷布団カバーも、もうそろそろ今季の役目を終える日が近い。また何ヶ月か会えないと思うと寂しい。君がいたから、寒い冬も眠れない夜も乗り越えられたんだと心から感謝を伝えたい。洗濯機で綺麗になって、どうか数ヶ月後も私を温めて欲しい。
そして同時に。君がタンスの奥にしまわれるのは暖かい季節になった証拠であり、新たな寝具の出番でもある。タオル地の敷布団カバー、これもなかなか気持ちいい眠りにつけるのだ。


〝良い生活は、良い眠りから〟とは何処かで聞いた台詞だが、本当にその通り。眠れなかった次の日には肌が荒れるし、クマもひどい。
寒い季節を乗り越えられたのは君たちのお陰だ。タンスの奥で、寒い時期を待っていてくれ。