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・笑っていたい

ミサイルが飛んでくるかもしれない、戦争が始まるかもしれない。割と距離の近いところで緊迫した情勢になっているところで、私たちはアイスクリームが食べたいなぁ、お酒が飲みたいなぁ、髪がボサボサになってきたなぁとか、ディズニーランドに行きたいなぁとか思っていますね。

それを平和ボケしている日本人の悪いところと言う人がいるし、その意見について認めるしかないので反論も何もないですが、私は、緊迫している情勢の中、パニックを起こさず普段通りの生活を送れる人々はある意味とっても強いんだと感じています。

 

それでもいざ今、ミサイルが飛んできて死んでしまうとしたら色んなことがどうでもよく感じるし、色んなことに後悔するだろうなと思います。例えば、なんで今までこんなに外見を気にしてたんだろう歯並びが変わったところで死ぬじゃん、とか、貯金ってなんだよ使わずに死ぬじゃん、とか。一度でいいからウユニ塩湖で満天の星空を観たかったとか、耳が痛くなるくらい寒い中恐れすら感じるであろうオーロラを観たかったとか、誰かと普通に結婚して普通に子どもを産んで普通に歳をとってお婆さんになりたかった、とか。

数えきれない人の数えきれない希望を奪っているのもまた、同じ人間だと思うと不思議でならないですね。お前に人の幸せを奪うなんの権利があるんだよ!と言いたくなります。生まれた時はみんな一緒の泣くことしか出来ない赤ん坊なのに。

 

もし最期の時が決まっているのなら、大好きな人たちと一緒に飲んで食べて笑ってどんちゃん騒いで寝てしまいたいです。この瞬間私以上に幸せな人はこの世にいないぞって、そんな幸せにも気付かないくらい幸せな気持ちで終わりたいです。そしたら幸せだなー。不本意に生を終えたとしても、お前に私の幸せは奪えなかったぞ!はっはっはっ!と威張っていることでしょう。

 

不本意に死なないことが1番嬉しいけどね。

 

・うつくしい子ども

book day

"あの偉い発明家も凶悪な犯罪者もみんな昔子どもだってね"

THE YELLOW MONKEYのJAMの一節だ。初めてこの歌を聴いた時の衝撃は忘れないし、紅白歌合戦でこの歌を唄っていた姿に涙するほど感動した。この歌詞には同意せざるを得ない。その通り。どんなに偉そうに踏ん反りがえっている政治家や彼らを追い詰める記者とか、覚醒剤に手を出す野球選手やイチローだって、みんな子どもだった時代がある。

 

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『うつくしい子ども』石田衣良

この本は友人の勧めだった。こんなに自分の趣味とぴったりくる本は読んだことがなくて、心が震えた。

13歳の弟が幼女を殺害した殺人犯だったことが判明した14歳の兄が主人公の物語だ。実際にこの様な事件が起こったら、殺人犯の少年や少女の家族は糾弾され、プライバシーは侵害され、人権なんてなくなる。挙げ句の果てには、育て方に問題があるとかなんだか偉そうな専門家とかコメンテーターという看板をぶらさげた人間に言われる。社会的弱者は圧倒的に弱く壊されて行く。この本にもその描写は強く書かれている。そこにいる殺人犯の家族の傷みは私たちにも分かるはずだ。

 

以前も述べたことがあると思うが、私は、ワイドショーのコメンテーターが気に入らない。いじめ問題が起きれば「誰かが気付けなかったのか」「誰かが救えなかったのか」などとコメントする。このコメントが大嫌いだ。気付けないし救えなかったからこうなってるんだ。自分の家族の生活に全く悪がないとでも思ってんだろうか。身内の変化にだって気付けないだろう。気付くとか救うとかはそんな簡単なもんじゃない、言葉にすると呆気ないけれど簡単なことじゃないんだ。

 

主人公のジャガは、描写から推測するに身体も小さく世間では幼いとされる中学2年生だ。そんな彼と彼の周りにいる大人から見てもかっこいい精神を持った友達の想いというのはどうしたって真っ直ぐで恥じるところがなく強い。眩しいし自分の諦めとか弱さが恥ずかしくなる。犯罪者の家族、そして犯罪者の家族の友達。偏見なく、今までの関係を変えることなく接し続ける強さは私たちにあるか??家族を糾弾する資格があるのか?

悪というものが何から生まれるのかというのも考えさせられる。環境なのか遺伝なのか。人殺しになってもらいたいと子どもを育てる親は居ないはずだ。ということは、私たちの誰もが凶悪犯になる可能性があるということである。

 

殺人犯の家族としての生き方、殺人犯の家族への接し方、悪がとこが来るのか、悪は糾弾されればそれでいいのか、全てを報道することが真実なのか、大人とは子どもとは何なのかなど、比較的薄い小説の中で考えるべきことが盛り沢山だ。 スピード感が緩まない小説で一気読みが可能。2時間時間が空いたならば読んでほしい。読んだら1つ大人に近づける本だった。

 

 

・時間

day

昨日初めて知りました。東京駅には歴代首相の2人が襲撃された場所を当時の床そのままに、印をつけ保存しているそうです。当時のことを忘れないように、との思いが込められているそう。

本日九段下に行く用事があり、九段会館を間近で見ましたがすごく美しかったです。帝冠様式や重厚な扉に圧巻されました。1934年から九段下のあの地に建っている建物が廃業してしまったのはとても悲しいです。

 

時間は止まって欲しくても止まりません。この幸せな時間が終わらなきゃいいのに、と思っても終わりは必ず来てしまいますね。でも建物は残ります。(もちろん災害などで無くなってしまうこともあるけれど)私はこういう建物が残ることがとても大切だと思います。ここで結婚式を挙げた人は今どうしているのだろうとか、この扉を最初に開けた人はどんな人だったのだろうとか、この傷がついたのはいつのことなんだろうとか、この建物が建った頃ここら辺の景色はどんなだったのだろうとか。たくさん考えて、寂しいようなわくわくするような切ないような気持ちになるのが好きなのです。

 

九段会館東日本大震災が発生した際に2人死亡者が出たことにより、廃業となりました。誰かが亡くなることは非常に悲しいことですし、美しい建物と80年以上の歴史に幕が降りてしまったことが非常に残念です。どうにか、また中に入れるようになればいいなと陰ながら願っています。

 

ところで、九段下にある暁星学園の向かいにはすごくおんぼろな大きな屋敷があります。高い塀から覗くのは背の高い木々、雨戸はいつも閉められていて人の気配はしない。私は中高時代からこの建物に非常に心惹かれています!いつか!中に入ってみたい!!どなたのお屋敷なのかなど全く知らないのだけれど(笑)

 

 

・一周年

私がブログを始めて1年が経ちました。自分の気持ちを文章で好きなように書けるというのはとても楽しく幸せなことです。つまらないこと言ってるなとか、馬鹿だなと思われているかもしれない。それでも自分の書きたいことを書くことは嬉しく、楽しいことでした。

 

私が文章を書くことが楽しいと感じ始めたのは小学生の頃です。作文の授業が好きでした。句読点の打ち方や文章の形を細かく指導されながら書くのは苦手でしたが、好きなように書けると楽しかったです。中学の頃に夏休みについて、高校の頃に最後の文化祭について作文を提出した際に、文章を書くのが上手いと担任の先生に褒められたことがとても嬉しく記憶に残っています。

言葉の凄さについて知ったのは、2013年2月16日の読売新聞編集手帳を読んだことがきっかけです。それまでも読書などで素敵な文章には触れてきましたが、こんなにも無念さと気持ちが伝わる言葉には出会ったことがありませんでした。

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超有名新聞の記者という雲の上の存在のような人が「君は間違っている」と1人の少年に対して言っていることに感動しました。この事故の無念さが万人に伝わる文章です。今でも切り抜いて大切にしています。みんなの記憶には残らなかったこの少年のことを、私はこの文章のお陰で忘れる事なく生きています。不思議で残念で素敵なことだと思います。

 

私もいつか人の記憶に残るような文章を書いて、出来れば自分の言葉で誰かの人生を変える、とまでは言わないけれど支える力の一部にでもなれたら幸せです。新聞記事とか本とかそんな大きくて立派なものは書けなくても、このブログとかTwitterとかメールとかそんな身近なもので書ければいいなと思います。

だからこそ言葉を大切にしたいですね。言葉言葉と連呼しているとなんだか某宗教団体みたいだけれど、私はどちらかというとアンチ某宗教団体なので悪しからず。

 

今日はBUMP OF CHICKENのHAPPYとThe Pillowsのアナザーモーニングを聴きたいと思います!

 

 

 

・天気の良い日

天気が良いとなぜか切ない歌がいつもよりも胸に響く気がします。あくまでも個人的な意見ですが、空の青さや日の光の眩しさには明るくアップテンポな曲よりも、切ない曲の方が似合うように思います。今の時期は、夏の肌を刺すような日差しとは違った春の日差しだからというのと、異動など別れが多い時期だからでしょう。くるりを聴いていると特に切ないです。

 

以前ブログに書いた祖父のことですが、白血病の前段階の病状です。母に祖父が「俺はもう助からないのかね。」と訊いたそうです。7時間という長時間の輸血で、体調を保っている日々です。それは不安だろうと思います。母は出来る限りのことはして、出来る限り生きなきゃダメだと言ったそうです。また祖父は祖母と二人暮らしですが、祖母は祖母で認知症が進んでいます。体調が不良でほぼ寝たきりの祖父と認知症の祖母。2人で暮らすのはそろそろ難しいんだろうと感じます。


最近は、歳をとるということを考えるようになりました。"老後"という自分には程遠く感じる単語も自分に必ずやって来て、他人事ではないです。私より背が高かった祖母がいつからか私より随分目線が下になり、今や私は祖父よりも背が高くなりました。同じ話題を何度も話して聞かせてくれたり、小学生の頃に好きと言った、じゃがりこのサラダ味を今でも私の好物として買っておいてくれる。

私も日々変わっていて、祖父母も日々変わっていきます。時間は止まらないから忘れたくないものを忘れてしまったり、大事なものが壊れてしまったり、取り戻せないことがたくさんあります。でも、覚えていることもあります。下らない、本当に下らないのに。今まで積み上げてきたそれらは、どんなに下らないことでも嬉しいことでも悲しいことでも全部同じ大切なことなんだと最近やっと気付けました。

ハローキティの顔がビーズで刺繍されたがま口財布を祖母に買ってもらってボロボロになるまで使ったこと、祖父の漕ぐ自転車の後ろに乗って自力で自転車を漕ぐ姉と3人でミニストップにソフトクリームを食べに行ったこと。夏には祖父母の家の近くにある大きなスライダーがあるプールに連れて行ってもらって遊んだこと。祖父母の家の庭でアマガエルを見つけて観察したこと。全てもう随分昔のことだけれど、全部覚えてます。

 

 

"今戻って抱きしめて僕に触ってくれよ 忘れたこと思い出せるから"

会いに行くよ。だからまだまだ待っててよ。

 

 

・1人と独り

友人の大学の先輩が自ら死を選んだらしい。精神を病んでいたそうだ。私はその人を知らないし、今日言われるまで、その人が亡くなったことも知らなかった。こう言うと悲しいけれど、人が亡くなるとはそういうことだ。

 

精神が病んでしまったことがない私には、その人がどんなに辛かったか苦しかったか分からない。辛苦の中から死ぬ勇気を生み出した。その勇気は、強力だろうなと思う。他人が止めてたところで止められない強さだと思う。亡くなった今、その人は幸せだろうか。苦しみから解放されただろうか。そうならいいなと願う。

 よく、自殺をすると地獄に堕ちるということを目にしたり耳にする。地獄絵図とか漫画にもそういう描写があるものがある。しかし私はそうは思わない。私は天国も地獄もないと考えているけれど、もし地獄があるのなら苦しんだ人ではなくて、極悪人を送るべきだ。苦しみから解放されたくて死を選んだ人が、亡くなってからも苦しむなんてそんな酷いことは無いと思わせて欲しい。自殺をしたら地獄に堕ちるというのは子供に自殺をして貰いたくないという親たちの願いなんだろうけどね。

 

1人だけれど独りではない、とはよく言ったものだ。1人だと感じることはたくさんあるけれど、独りではないと思える時間がたくさんあればいいな。そうすれば勇気が必要な死なんていらない。

春になってもっと温かくなって桜が咲いたら、一緒にお花見しよう。

 

 

 

 

・ニューヨーク眺めのいい部屋売ります

私が敬愛している俳優は数人いるが、その中の1人にモーガンフリーマンがいる。毎週金曜日22時にEテレをつければ頭がおかしくなるような難しい話をしている彼を観ることができる。もちろん今もその番組を観ながらこれを書いている。4月からは木曜日22時からの枠になるそうだ。忘れないようにしよう。今日はモーガンフリーマンが主演を務めた『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』という映画を観た。公開された時、映画館で観ようと思っていたが時期を逃してしまい、そこからずっと観たいと思っていた映画だった。

 

結婚してから40年、ブルックリンに住んできた夫妻の物語だ。40という歳を重ね、エレベーターがないアパートメントの9階に住むことが体力的にきつくなってきていた。そこで夫婦は、100万ドルほどで売れるとされる40年という様々な想いの染み込んだ部屋を売り、新しい家を買おうとする。

 

40年前にブルックリンに引っ越すと決めた際、友人たちにそんな田舎に越すのかと言われたものだ、というセリフがある。この夫婦は、現代のブルックリンになるまでの過程を知っているし景色も見てきた。田舎だった頃も、大都会になった今も。少し傷のある緑色のドアに金のドアノブ、アンティークで買ったバスタブ、夫の鼻歌をしながら歯を磨く姿、他人の私から見ても素敵な家だった。劇中では、40年間の中で起きた様々な夫婦の問題や想いに触れる。真っ直ぐな愛と積み重ねた生活を観て、ほっと温かい気持ちになった。

 

モーガンフリーマンは歳を重ねるごとに素敵になる。御年79歳。歩き方や白髪からも老いを感じる。しかし彼の目は強い。少し潤んだ目から本気の静かな想いを感じる。演技が上手い。渋い!!!!とにかく好きだ。

贔屓目なしに、良い映画なので是非ご覧下さい。